大切なスーツを長持ちさせるたった一つのコツ

アフターケア

 

こんにちは!アプンティートの高田総一郎です。

 

「折角オーダーしたスーツをできる限り長く着たいんですが何か気をつけることはありますか?」

 

先日、お客様からこんなご質問を頂きました。

 

今日のブログは、「スーツを長持ちさせるコツ」について書かせていただきます。

 

 

 

 

初めに結論を言いますと、スーツを長持ちさせるコツは「着用するローテーションを必ず守る」ということです。

 

ただ、一言でローテーションを守ると言ってもどれぐらいの間隔か分からないと思いますので、具体的に書かせていただきます。

 

 


1日着たら最低3日は休ませる

 

「スーツを長持ちさせるコツ」それは、1日着たら最低3日は休ませるということです。つまり、月曜日に着たら、火水木を休ませて、次に着るのは金曜日にするということです。

 

最低3日ですので、4日~5日休ませても尚良いです。同じスーツは週に1回のペースで着るぐらいが一番良いと思います。

 

では、なぜローテーションを守ることが長持ちに繋がるのかを書かせていただきます。

 

 

 


ローテーションを守ることで長持ちに繋がる理由

 

3~4日休ませることでスーツの消耗を防ぐことができます。と言うのも、スーツ素材に復元性があるからです。

 

どういうことかと言いますと、スーツはほとんどが天然ウール100%でできております。この天然ウールは復元性という特性を持っており、ハンガーに吊るして休ませておくだけでシワを元に伸ばすことができます。

 

逆にスーツを毎日使用してしまいますと、シワの上にさらにシワを重ねていくことになり、復元性が発揮されずどんどん消耗し、型崩れに繋がっていきます。

 


また、余談になりますが、上質な素材であればあるほどこの復元性も高まります。と言うのも、上質な糸がたくさん打ち込まれていて元に戻る力がさらに高まるからです。

 

少し分かりにくいかもしれませんので、詳しく説明させていただきますと、

素材には全て「生地規格」というものがあります。これぐらいの太さの糸が1インチ間に縦に何本、横に何本、打ち込まれているということを表すものです。この生地規格が復元性と大きく関係します。

 

例えば、一見同じように見える無地のネイビー素材でも、上質な素材とそうでないものでは、糸の太さと打ち込み本数が圧倒的に違います。上質な素材であればあるほど、より細くて繊細な糸が数多く打ち込まれているため、さらに復元性が高まるのです。

 


いかがでしたでしょうか?

 

スーツを長持ちさせるコツは最低3日休ませるというローテーションを守ること、そしてローテーションを守ることがなぜ長持ちに繋がるのか?ということを書かせていただきました。

 

私も創業以来、自分のスーツの着るローテーションを守ってきました。それもあって4年前に作ったスーツが未だに使用できます。また、着用すれば肘の裏や膝の裏など少しシワになる部分もありますが、ハンガーに吊るしておくだけでシワが伸びるということを何度も実感しております。

 

折角の大切なスーツをさらに長く着ていただくためにも「着用のローテーションを必ず守る」ということをぜひ意識してみてください。

 

 

 

愛知県名古屋市東区葵
経営者専門オーダースーツサロン Appuntito(アプンティート)
代表 高田総一郎