タキシードのオーダーも承ります:名古屋アプンティート
カッコいい経営者の着こなし
こんにちは!アプンティートの高田総一郎です。
先日、大変ありがたいことに、ご紹介をして頂いた方からタキシードのオーダーのお話を頂きました。会社設立10周年記念パーティーの際の装いです。
アプンティートではタキシードのお仕立ても可能です。
今日はタキシードについて書かせて頂きます。
タキシードとは?
タキシードとは男性の礼服の一種で夜間に着用されるもので、燕尾服よりやや略式なものとされています。ヨーロッパの上流階級の人が室内で着るために1870年代に誕生しました。
基本的には夜に着用するものなのですが、日本ではそのルールが守られず、昼間の結婚披露宴パーティで新郎が着用しているケースもあります。「午後3時からの披露宴であれば、終わるのが6時頃であるため、辺りは薄暗いから大丈夫でしょ?」という広義的な考え方です。これはギリギリ大丈夫かもしれませんが、基本的にタキシードを昼間に着ることは野暮だと言えます。
タキシードはこんな時に着る
タキシードは結婚披露宴パーティー、カジュアルなパーティーから特別なパーティーまで慶祝行事に着ます。もちろん会社の周年パーティーなどでもオススメです。
タキシードとスーツの違い
タキシードとスーツの決定的な違いは、拝絹(はいけん)が有るか無いかです。拝絹とは、ジャケットのラペルに施されているピカピカ光る素材のことです。
拝絹の意味とタキシードを夜に着る理由
タキシードが発祥した1870年代はまだ、電気が発達しておらず、室内も薄明かりだったため、明かりを反射させて顔回りをハッキリ見せるという目的でピカピカ光る拝絹が施されるようになったと言われています。そういった意味合いでタキシードを夜に着るという習慣が生まれ、それが現代のルールになっています。
光が反射し、顔がハッキリ見えるという点においては、現代のパーティーでも一際目立つという良い効果があるかもしれません。
その他のタキシードの特徴
襟はショールカラーかピークドラペル
引用元:TOM FORDタキシード
丸い襟をショールカラーと言います。
ラペル(下襟)の襟先が立っているものをピークドラペルと言います。
どちらが正解ということはありませんが、ショールカラーは落ち着いた印象を与えるのに対し、ピークドラペルは、やや主張の強い印象を与えます。ショールカラーは、落ち着いた雰囲気で人をおもてなしするパーティーの主催者側の装いとして良いと思います。ゲストの場合は、それほど落ち着いた着こなしを求められませんので、ピークドラペルを選んでも良いと思います。
色はブラック、ミッドナイトブルー、ホワイトがオススメ
もし結婚式で着用するのであれば、この3色が基本色となります。それ以外のパーティーであればグレーやワインレッド、ブルーなどの選択肢もあります。
ブラック
ミッドナイトブルー
引用元:Pinterest
ホワイト
ポケットにフラップ(雨蓋)は付けない
フラップは雨やホコリを防ぐという意味で付いているものです。
前述の通り、そもそもタキシードは上流階級の人が室内パーティーで着ることを想定して誕生したものですので、雨を防ぐ必要がありませんでした。また、ホコリもない場所という前提もありますので、フラップ自体が必要ありませんでした。その流れが現代でも続いています。
余談にはなりますが、スーツのフラップを屋内ではポケットに入れ、屋外では外に出すというルールの由来は、スーツの根本は屋内で着るものというところからです。
ボタンは1つボタン
タキシードは一1つボタンが適しています。そもそもボタンの役割はジャケットを強く体に固定し、着用感を乱さないことであり、タキシードを着て激しく動き回り、着用感が乱れることはまず無いからです。
背中のベントはなし
ジャケットの背中に入っている切れ込みのことをベントと言います。タキシードではこのベントは必要ありません。このベントの由来は、その昔、乗馬をする際に切れ込みがあったほうが楽であるとの考えから生まれたものです。タキシードを着て激しく動き回ったり、乗馬をすることはありませんので、背中のベントの必要がないのです。
パンツの側章
パンツの脇に側章(そくしょう)というラインを入れるのがタキシードの正統な着こなしです。このラインは襟の拝絹と同じ素材を使用します。
側章の由来は軍服です。ヨーロッパでは階級を表すために軍服のパンツ脇にラインを入れていたそうです。その流れが上流階級が着るタキシードにも取り入れられたと言われています。
パンツのベルトループはなし
タキシードは基本的にベルトなしで着るものです。もしくは、サスペンダーを使用します。そもそもタキシードはオーダーで自分のウエストに合わせて作るものであり、パンツが落ち無いようにするアイテムであるベルトは必要がなかったということが由来です。
いかがでしたか?タキシードの特徴を紐解いていきますと、歴史や伝統を重んじた装いだということが分かります。加えて、タキシードは万国共通の正装だと言えます。世界中のどこの国にいても、タキシードを着ていれば、パーティーに行く(があった)という認識がされます。そんなワールドスタンダードな装いであるタキシードを経営者の方に、ぜひ1着持たれることをオススメ致します。なぜなら、経営者専門の仕立て屋として、経営者の方には、どこへ行っても恥ずかしくない1着を持って頂きたいと考えるのと、着る機会は少ないかもしれませんが、特別な日には特別な装いをして、特別な気分を味わって頂きたいと考えるからです。
ぜひ一度お試しください!
タキシード1着 ¥178,000~
愛知県名古屋市東区葵
経営者専門オーダースーツサロン Appuntito(アプンティート)
代表 高田総一郎