年末にスーツのお手入れをしましょう!
アフターケア
こんにちは!アプンティートの高田総一郎です。
来年も新たな気持ちでお仕事に臨めるよう、仕事納めを終えたらスーツのお手入れをしましょう。大掃除と同じように1年間ありがとうの思いを込めてお手入れして頂くと良いと思います。
今日はスーツのお手入れ方法をご紹介させて頂きます。
基本的には、着られる毎のお手入れをオススメさせて頂いているのですが、忙しくてなかなかできない方もいらっしゃると思います。そんな方こそ、この年末だけはキチンとスーツのお手入れをしましょう!
ハンガーは太いものを!
お手入れをする前に適切なハンガーに丁寧に掛けるということが大切です。
ジャケットハンガーは、丸みのある厚さ5cmぐらいのものを使用しましょう。もちろんスーツの肩幅に合ったものを選びます。ペラペラのハンガーはお手入れをする際も、保管する際も、型崩れの原因になりますので使用しないようにしましょう。また、除湿効果のある木製ハンガーであればさらに良いと思います。
スラックスは裾の部分をハンガーに挟み、逆さに吊るすことをオススメいたします。ウエスト部分の重みを利用して、シワを伸ばすことができます。また、ジャケット同様、木製ハンガーが理想です。
ベルトをしたまま吊るせば、さらに重みでシワがとれます。シワがとれたらベルトを外しましょう!
挟むタイプのハンガー無ければ、ボトムス専用のハンガーを使用します。
ブラッシング
洋服ブラシは豚毛、馬毛などの天然素材のものをオススメいたします。
洋服のブラッシングなんて意味あるの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大いに意味があります。
ブラッシングの役割は、生地の繊維の隙間に付着した目に見えないたくさんのチリやホコリをかき出し、生地の清潔さを保ち、スーツを長持ちさせることにあります。また、生地の毛並みを整え、素材本来の光沢を持続させることもできます。
車を外に駐車しておくだけでボディにうっすらとホコリが付着するのと同じように、外を出歩くと、洋服にもホコリが付着しています。表面に凹凸がある分、洋服のほうがたくさん付着しているかもしれません。それをそのままにすれば、絶対に生地に良くないのです。
まず、ホコリがとれやすいよう、パンパンと簡単に叩きます。そして、下から上へブラッシングをし、その後、上から下へブラッシングをします。
下→上(逆目) ホコリをかき出します。
上→下(順目) 素材の毛並みを整えます。
一通りのブラッシング後、襟やラペルの裏側、ポケットの中をブラッシングしていきます。裏側やポケットの中は意外とホコリが溜まっています。必ず裏返しにしてブラッシングをしていきましょう。
※パンツは逆さに吊るしているので、上→下、下→上の順番です。
肘裏、膝裏のシワには霧吹きをかけておくと良いと思います。吊るしておけば、それだけでシワがとれます。数日経ってもシワがとれない場合はスチームアイロンの蒸気をあてれば、シワがとれます。この際、必ず乾かしてからクローゼットにしまいましょう。
また、保管の際は、絶対にビニールを被せないようにしましょう。通気性が悪く、生地が痛みますし、カビや虫食いの原因となります。クリーニングから戻った際も、すぐにビニール袋を外すことが鉄則です。
保管の際は、通気性の良いテーラーバッグを使用されることをオススメいたします。
お忙しくてなかなかお手入れをできなかった方もキチンとスーツのお手入れをして年を越しましょう!
愛知県名古屋市東区葵
経営者専門オーダースーツサロン Appuntito(アプンティート)
代表 高田総一郎