トランプ氏当選!なぜアメリカ大統領は赤ネクタイをするのか
ネクタイ・ポケットチーフ・ベルト
こんにちは!アプンティートの高田総一郎です。
先日、アメリカ合衆国大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利を収め次期大統領に決定しました。
今日はトランプ氏をはじめ、なぜアメリカ大統領は赤いネクタイをするのか?ということを書かせて頂きます。
引用元:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5045.php
と、その前に、得票数では20万票ほど上回ったヒラリー・クリントン氏がなぜ敗北となるかご存知ですか?以前に読んだ池上彰さんの「そうだったのか!アメリカ」を参考に書かせて頂きます。
ご興味のない方はとばしてくださいね!
アメリカ大統領選挙の仕組み
実は、アメリカの大統領選挙は直接選挙ではなく「選挙人」という人を選ぶ間接選挙の形を取っています。
大統領選挙で有権者が投票すると、大統領が選ばれているのではなく、「大統領選挙人」という人たちが選ばれています。
選挙人の数は全米で538人。人口に応じて各州に選挙人の数が割り当てられています。
たとえば、ある州の選挙人の割り当て数が30人だったとします。その州の投票で、A候補がB候補より一票でも多く取れば、その州の選挙人30人の枠は、A候補の総取りとなります。ここがポイントです。この仕組みにより、今回のように得票数で勝っているのに選挙で敗北するということが起こります。
例
アルンブラール州 人口700万人 選挙人70人
A候補390万票、B候補310万票→70人をA候補が総取り
アプンティート州 人口600万人 選挙人60人
A候補250万票、B候補350万票→60人をB候補が総取り
合計すると、
A候補 選挙人70人獲得 得票数・・390万+250万=640万
B候補 選挙人60人獲得 得票数・・310万+350万=660万
獲得選挙人が多いA候補が大統領へ!B候補は得票数が多いにも関わらず敗北!
仕組みの背景
なぜ、こんなにややこしい方法をとっているのかというと、それは、アメリカ建国当時の伝統を守っているからです。アメリカが誕生した頃には、交通手段も限られ、全米規模で一斉に投票することは不可能でした。
さらに当時は読み書きできる人も限られていました。こういう人々に大統領を選ぶ能力はないだろうと考えた合衆国憲法の起草者たちは、大統領を選ぶだけの判断力を持った「大統領選挙人」に大統領選出を任せようとしました。したがって、当初の大統領選挙人は、各州の議会が選んでいました。
しかし、1830年代に「国民が選挙人を選ぶべきだ」という風潮が生まれ、現在の形になりました。
それでは本題に戻ります。
なぜアメリカ大統領は赤いネクタイをするのか?
2つ理由があります。
1.赤が与える印象を利用するため
赤は、パワー、活力、情熱、勇気などのアグレッシブな印象を与えます。赤いネクタイをすることで、ご自身を売り込んでいるのです。赤いネクタイはパワータイとも言います。
これはビジネスにも言えることで、「今日は大事な商談でクロージングをする日」ということであれば、赤いネクタイを選ぶのも良いと思います。
2.ドレッシーと認識されているため
ヨーロッパや日本にはない文化ですが、アメリカでは、男性がフォーマルな場所で赤いネクタイをすることがドレッシーだと認識されています。
引用元:https://peachgarden21.blog.shinobi.jp/メトロセクシャルへの道/
アメリカ歴代大統領が皆、ここぞという時に赤いネクタイを使用するように、ネクタイのカラー1つをとっても、相手に与える印象は大きく変わります。逆の言い方をすれば、ネクタイのカラー次第で、相手に与える印象をコントロールできるということです。
ちなみに、他の色が与える印象は、
青・・誠実、冷静、真面目など
黄・・明るい、元気、社交的など
緑・・安心、穏やか、自然体など
オレンジ・・親しみやすい、明るいなど
水色・・爽やか、若々しいなど
紫・・芸術的、高貴など
茶・・堅実、落ち着き、包容力など
グレー・・知的、落ち着き、調和など
ぜひ参考にしてみてください!