スーツの着こなし:経営者がカッコよくあるための35のポイント

カッコいい経営者の着こなし

 

こんにちは!アプンティートの高田総一郎です。

 

「どのようにスーツを着こなしたら良いか分からない!」
「着こなしのことを考えるのが面倒だ!」
「調べる時間が無いからできればまるっと知りたい!」

 

そんなお客様からのご要望にお応えしまして、今日は、経営者の方を専門にオーダースーツを提供させて頂いております当店が考える、経営者の方がカッコよくスーツを着こなすための35のポイントについて書かせて頂きます。

 

 

経営者にとって第一印象とは?

 

着こなしの話に入る前に、ぜひ意識して頂きたいことは、経営者の方にとって、

 

 ’’外見、第一印象はとても大切です!’’

 

ということです。なぜ経営者にとって外見、第一印象がとても大切なのか?

 

それは、ビジネスチャンスがロスなく、どんどん広がっていくからです!まず、知っていただきたいことは・・・

 

 ’’第一印象は、外見が半分以上を占める!’’

 

ということです。人と出会って印象を受ける際、どこから印象を受けるのかを提唱した、「メラビアンの法則」によると、

 

 言語情報(話の内容)が7%
 聴覚情報(話し方)が38%
 視覚情報(見た目)が55%

 

となっております。

 

外見による印象がいかに大切なのかが分かります。話の内容よりも、外見と声でほとんど判断されてしまっているということです。外見による印象が良ければ、ビジネスがさらに繋がり、悪ければ、繋がらないかもしれません。

 

経営者の方であれば、さらに重要度が増します。経営者とは会社の顔です。多くの方から見られています。銀行、取引先、得意先、社員など、多くの方がみなさんの一挙手一投足に注目しています。

 

ご自身が、お客様や、取引先から、’’ビジネスがしたい’’と思われるかどうか、また、’’ご紹介をしたい’’と思われる存在かどうか。とても重要なことだと思います。

また、会社は経営者以上にならないと言われるように、従業員の方の外見や身だしなみを整えていくのは、経営者の皆さんが身を持って示すことではないでしょうか?従業員の方の身だしなみが整えば、ロスすることなくビジネスチャンスがさらに広がっていく可能性は十分あると思います。

皆さんの素晴らしい内面を相手により良く伝え、ご縁やビジネスチャンスを掴みとっていくためには、外見を磨くことが一つの鍵だと言えます。 外見を磨くと言っても、そんなに難しいことではありません。着こなしのポイントを掴めば、劇的に印象を変えることができます。そんなポイントを以下に書かせて頂きますね!

 

 
経営者にはジャストサイズを知ってほしい

 

スーツをカッコよく着こなすために大前提になることが「ジャストサイズで着る」ということです。

 

「そんな当たり前のことを何を今さら!」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、私の目から見て、ジャストサイズでスーツを着こなされている方は、意外に少ないように思います。


 なぜかと言いますと、おそらく窮屈だからだと思います。


 ジャストサイズ=着心地の良いもの

と思われている方が多いかもしれませんが、実はそうではありません。


 やや窮屈に感じるサイズ感が、他人から見たカッコ良いジャストサイズです!
逆に着心地の良いサイズ感は、他人からみるとオーバーサイズだと言えます。
 
洋服とは、着た自分の感覚と、他人から見た印象とでギャップがあるものです。


 また、日本には、昔から、「シワができないスーツ=良いスーツ」という悪しきオーバーサイズ文化があります。個人的に、これは絶対に間違いだと思っております。もちろん、シワがないことに越したことはないのですが、人間が動く以上、体が曲線でできている以上、シワを回避することは不可能です。回避するにはサイズ感を大きくするしかありません。
 ファッションの本場ヨーロッパでは、できるべきところにできるべきシワができていないと気持ち悪い、新品?着せられてる?着こなせていない?と思われるどころか、あえてシワを出すパターンテクニックも使われたりします。
 
経営者としての’’目指すべき着こなし’’をしていただくためには、まず、本当のジャストサイズを知って頂くことから始まります。そんなことを踏まえながら、読んでみてください。

 

 

経営者のスタイルには天然素材100%がオススメ

 

クラシックなスーツスタイルには天然素材100%が相応しいです。スーツであればウール100%が圧倒的にお勧めです。なぜなら、繊細なウールで織られたスーツ生地はとても上質で仕立て栄えが良いからです。ポリエステル混のウールは耐久性もあり、シワにもなりにくいため、実用的ではありますが、どうしてもどこか安っぽさが目立ってしまいます。

 

シャツは綿(シルク)100%、ネクタイはシルク(ウール)100%、ポケットチーフはシルク(麻)100%、靴、ベルトは本革と、天然素材100%の着こなしが経営者の方には相応しいです。

 


ジャケットの着こなし

 

ジャケットなどのトップスは、信頼される、キチンとしした印象を与える上でとても大切なアイテムです。なぜなら、トップス(上半身に着るもの)が全体的な印象の大半を占めているからです。

 

1.肩幅をジャストサイズにする


 
「スーツは肩で着る」と言われるように、スーツを着る上での基本中の基本、鉄則です。なぜなら、スーツのシルエットは99.9%肩で決まるからです。ジャストサイズはやや窮屈ではありますが、着慣れると全く気にならなくなります。

肩のジャストサイズとは、肩を触ってみて余りがない状態のことを言います。分かりにくい方は、普段より1サイズ小さいサイズを試着してみると良いと思います。

肩をジャストで着て頂ければ、とてもスッキリとし、キチンとした清潔感のある印象を与えることができます。

 

2.胸廻りをジャストサイズにする


 
フロントのボタンを閉じた状態でこぶしが一つ入るぐらいの余裕があれば十分です。このサイズ感もやや窮屈さはありますが、着慣れると癖になってしまいます。


 
3.袖丈はシャツ袖が1~1.5cm覗くぐらいにする
 


意外に大切なバランスです。短すぎても、長すぎてもとてもだらしない印象になってしまいます。適切な袖丈は清潔な印象を与えます。

 

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4.着丈はお尻が7~8割ほど隠れるぐらいにする
 


長すぎては野暮ったい印象に、短すぎては誠実さに欠ける印象になってしまいます。また、着丈により脚長に見せることもできます。

 

 

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引用元:『オバケのQ太郎』(オバケのQたろう)は、藤子不二雄(藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄)とスタジオ・ゼロによる日本のギャグ漫画作品

https://matome.naver.jp/odai/2144409759683599501/2145550706752269503

 

覚えてますか?(笑)極端な例ではありますが、だらしない印象ですよね?注目すべき点は、胸廻りはジャストサイズなのに、袖丈と着丈が長いためにこんな印象になってしまいうということです。袖丈と着丈のバランスが大切だということが分かります。

適切な着丈で着て頂ければ、誠実な印象を与えることができます。


 
5.脇ポケットのフラップは屋外では外に出し、屋内では中に入れる

 

意外と知られていない細かいルールです。諸説ありますが、そもそも、スーツは屋内で着ることを前提に生まれました。屋内であれば、フラップ(雨よけ)は必要ありません。ですから、屋内では中に入れ、雨が降る屋外では外に出すというルールがあります。ちなみに、屋内で着るタキシードにはフラップが付いておりません。

 

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屋内では中に入れます。

 

 

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屋外では外に出します。


 
6.フロントの一番下のボタンは留めない
 


2つボタンのジャケットでも、3つボタンのジャケットでも、一番下のボタンは、実用性のない飾りと思って頂いた大丈夫です。ジャケットは、一番下のボタンを留める前提でシルエットの構築をしておりませんので、一番下を留めますと、不格好なシワができてしまいます。
 
また、立っているときは、留めるべきですが、座っているときは外すのがルールです。座った際にボタンを留めていては、見苦しいシワができてしまい、エレガントさに欠けてしまいます。

 

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一番下のボタンは外します。

 

 

パンツの着こなし

 

パンツもキチンとした印象を与える上でとても大切なアイテムです。印象を作ったり、変えるのがジャケットやベストなどのトップスだとしたら、印象を整えるのがパンツなのです。
 
細みに見せるためにジャケットのサイズ感だけを気にされる方がたまにいらっしゃるのですが、ジャケットのバランスに合わせたパンツ選びをして頂くと、より全体の印象が整い、清潔感あふれる印象を与えることができます。
 
アプンティート高田、以前はパンツ専業のメーカーで働いておりましたので、パンツにはうるさいです!


 
 
7.パンツは、できるだけスリムに履く

 

 

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ふくよかな方ですが、パンツが細みなので印象が整っていると思いませんか?

 

パンツをスリムに履いて頂ければ、足長なスラっとした印象を与えることができます
 
「細みのパンツは動きにくいから嫌だ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの場合、慣れだったりします。慣れてしまえば絶対癖になります。
 


8.膝から裾をスリムにする

 

窮屈さを感じやすいヒップ廻り、太もも廻りには少しゆとりをとり、膝から裾にかけてスリムにすれば、動きやすいまま、スラっと整った印象を作り出すことができます。膝から裾にかけて細くしても、さほど動きやすさに影響は出ません。
 
裾の幅は、普通の体型の方で17cm~18cmにするとスリムなパンツになります。


 
9.クリースラインには常に注意を払う


 
クリースラインとはパンツのセンタープレスのことを言います。必ずクリースラインがくっきりと入っているパンツを履きましょう。クリースラインがくっきりと入っていれば、とても清潔な印象を与えることができます。逆に、消えかかっていてはとてもだらしない印象になってしまいます。
 
消えかかった時は、アイロンを掛けましょう。

 

 

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10.パンツ丈

 

スリムの場合は、ハーフクッション、長くてもワンクッションがお勧めです。足元のたわみをできる限り無くすことで、スッキリとした印象を作りだすことができます。
 
足の先端をできるだけシャープにすることが、印象を整える上でのポイントです。

 

 

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足元でたわんでいるのがワンクッション、微妙に足の甲にかかっているのがハーフクッションです。

 


11.裾の仕様


 
裾の仕様はシングル、ダブルとあります。シングルはよりドレッシーな印象を作り、ダブルはややカジュアルな印象を作ります。スリムパンツの場合は、裾が安定するダブルがオススメです。

 

 

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ダブルの仕様です。

 

 

シャツの着こなし

 

折角、スーツをジャストサイズで着て頂き、キチンとした印象を与えても、シャツがオーバーサイズでは印象を台無しにしてしまいます。落差が大きい分さらにマイナスイメージかもしれません。巷には意外にオーバーサイズで着られている方が多いです。そんな中、適切なサイズのシャツを選んで頂ければ、周りに大きく差をつけると同時に劇的に印象を変えることができます。

 

12.首のサイズは実寸プラス2cm

 

首廻りの適切なサイズは実寸プラス2cmがお勧めです。私は首廻りが36cmですので、38サイズを選んでいます。プラス2cmはやや窮屈に感じられるかもしれませんが、首元がエレガントに見えるサイズ感です。首のサイズをオーバーサイズで着ていただきますと、とてもだらしない印象になってしまいますので、大きくともプラス3cmまでにしていただくことをオススメいたします。

 

13.裄丈

 

裄丈(ゆきたけ)とは首の後ろ中心から肩を通った腕の長さのことを言います。ポイントは親指の根元まで測ることです。そうすることで、ジャケットを着ていただいた際にシャツ袖が1~1.5cm覗くちょうど良い丈になります。この丈感がバランスの良い着こなしをするうえで大切になります。

 

ちなみに、こんな経験はございませんか?

「首廻りと裄丈をしっかり測ってもらってシャツを買ったのに、妙にウエストのサイズがオーバーサイズでたわんでいる。」

確かに首と袖の長さが基本ではあるものの、よくある失敗談です。

 

シャツにおいてもスーツと同様、スタイリッシュに着こなすコツは”ジャストサイズ”です。そのジャストサイズのシャツを選ぶ上で、首のサイズと裄丈だけでは実は不十分です。なぜなら、首と裄丈のサイズが同じであってもシャツはメーカーやブランドによって、身幅(胸廻り、ウエスト廻りの寸法)が全然違うからです。身幅も意識していただくことが必要です。

 

14.胸廻りのサイズ

 

胸廻りのサイズは実寸プラス15cmぐらいがお勧めです。ちなみに私は胸囲が86cmですので101cmの胸廻りのシャツを着ています。

 

15.ウエスト廻りのサイズ

 

ウエスト廻りはプラス10cmぐらいがお勧めです。私は細みが好みなのでウエスト実寸プラス8cmにしております。

 

16.着丈

 

着丈は裄丈マイナス3~5cmぐらいがお勧めです。少し長めではありますが、この丈であれば手を挙げた時にシャツの裾がパンツのウエストから出ることはありません。既製品には短めも多いのですが、短いと裾がウエストから出て、とてもだらしない印象を作ってしまいます。

 

 

ネクタイの着こなし

 

スーツ、シャツに加えて、ネクタイも大切なアイテムです。なぜなら、ネクタイは、結ぶだけで一気にドレッシーな印象に変わるという魔法のようなアイテムだからです。キチンとした印象を与える上では欠かせないものです。

 

17.ネクタイは剣先がベルトにかかるぐらいの長さにする

 

この長さがベストなバランスです。長すぎても、短かすぎても見た目のバランスが悪くなり、野暮ったい印象を与えてしまいます。

 

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18.幅をラペルに合わせる

 

ネクタイの幅をラペル(テーラー襟)の幅に合わせれば、とてもバランスがよくなりますの。もし、合わせれない場合でも、ネクタイのほうが細ければそれほど問題はありません。逆にネクタイがラペル幅より太いとバランスが悪くなりますので、注意が必要です。

 

 

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ナポリの生地商ヴィンチェント・カチョッポリさんの着こなしです。

 

 

19.結び方はプレーンノットがオススメ

 

ネクタイの結び方はいろいろありますが、プレーンノットを1つ覚えておくだけで全く問題ありません。なぜなら、プレーンノットは、結び目が美しい、ネクタイの種類、シャツの襟型を選ばない、結び方が最も簡単というメリットがあるからです。

 

結び方を参考にしてみてください。

 

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大剣を左側にして首にかけます。

 

 

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大剣を小剣の上から交差し、グルリと巻きつけます。

 

 

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グルリと巻きつけます。このグルリとしている部分が結び目になります。

 

 

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大剣先を「V」の右側から通し、そのまま結び目の部分に通します。

 

 

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固く結んで完成です。

 

 

20.ディンプルを作る

 

ディンプルとは、ネクタイの結び目の下のくぼみのことを言います。このくぼみが有るのと無いのとでは印象が大きく変わります。ディンプルが有れば、首元に立体感が生まれ、とてもエレガントな印象を与えることができます。

 

 

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21.オススメのネクタイ柄

 

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ネクタイ単体で見ると、やや寂しいと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、無地のシャツ、柄のシャツなど何にでも、とても合わせやすく、清潔な印象を与えることができます。特に無地のネイビータイはとても重宝できるため、1本は持たれることをオススメします。

 

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小紋柄


小紋柄とは、柄が規則的に散りばめられているもののことであり、ネクタイの定番柄です。小紋柄も合わせやすい柄であるため、何種類か持たれることをオススメします。小紋柄は知的な印象を与えることができます。

 

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ペイズリー柄


とてもオシャレでセンスが高い印象を与えることができます。

 

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ポケットチーフを使いこなす

 

ポケットチーフとは、胸ポケットに挿すチーフのことを言います。

そもそも存在自体を忘れがちなポケットチーフですが、有るのと無いのとでは大きく印象が変わります。ポケットチーフを挿せばとても清潔でオシャレかつ華やかな印象を与えることができます。

 

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22.代表的な3つの挿し方

 

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TVフォールド

 

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パフドスタイル

 

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スリーピークス

 

たたみ方を知りたい方はこちらのブログを読んでくださいね!→ビジネスからフォーマルまで対応できるポケットチーフの挿し方

 

靴、ベルト

 

靴は装いの中で最も費用対効果が高い!

 

スーツ、シャツ、ネクタイなどは新品の時が最高の状態で着用すればするほど消耗していきます。逆に靴は、上質な革で、ローテーションを守り、きちんと磨けばどんどん味と深みにあるモノになっていきますし、10年以上履くことも十分可能です。後のパフォーマンスのことを考えると靴は投資しがいがあり、とても費用対効果が高いです。「身だしなみは足元から」とよく言われますが、何よりも先にまず靴に投資をすることが身だしなみの基本的な考え方です。

 

23.靴には50,000円以上投資することがオススメ

 

ビジネス向けには最低でも30,000円以上、特に経営者の方には50,000円以上の金額を投資されることをお勧めします。なぜなら、磨けば磨くほど、出てくる味と光沢に違いがあるからです。低価格帯の靴は買った時が一番キレイでいくら磨いても光沢は出てきませんが、高級素材を用いたある程度以上の価格帯の靴は磨けば磨くほど艶が出て、どんどん味のある靴になります。また、スーツと同じかもしれませんが、上質な靴を買うと自然に大切にしようという気持ちも湧いてきます。

 

24.靴、ベルト、鞄の素材感と色を統一する

 

色と素材感が統一されていることによって見ための印象がグッと良くなり、キチンとした印象を与えることができます。少なくとも、靴とベルトは必ず合わせましょう。バラバラだと野暮ったい印象を与えてしまいます。

 

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25.紐付きの靴を履く


 
スーツを着る際は、紐付きの革靴を履くことが美しくドレッシーな着こなしの基本です。実はローファーなどの紐なしの靴を履くことはルール違反です。スーツスタイルはドレッシーであるため、カジュアルな紐なし靴ではバランスが悪くなってしまいます。

 

26.オススメの靴

 

ストレートチップ・スタイル


甲の部分に横一文字の飾り紐がついたスタイルで、最もクラシックでフォーマル性が高く世界中のパーティーの場で通用します。冠婚葬祭にも使えますので、一足あると突然の場面でも慌てずにすみます。

 

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プレーントゥ・スタイル


甲とつま先の部分に何もついていないシンプルなスタイルです。ビジネスシーンにもカジュアルな場面にも両方履けます。

 

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モンクストラップ・スタイル


スーツは基本紐付きの革靴に合わせるものですが、紐なしでも唯一認められているのがこのモンクストラップです。

 

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Uチップ・スタイル


つま先にUの字が縫い込まれたスタイルです。プレーントゥ・スタイルよりもややカジュアルですが、ビジネスシーンにもカジュアルな場面にも両方履けます。

 

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27.ベルトのルール

 

ベルトの幅とバックルの棒(ツク棒と言います)を通す穴にもルールがあります。幅は3cm~3.5cmのモノが良いと思います。太ければカジュアルに、細ければドレッシーな印象を与えます。ツク棒は真ん中の穴に通すのがルールです。スーツに合わせるベルトは、大体ベルト穴が5個開いているものですので、3つ目の穴に通してジャストサイズになる長さのモノを選ぶか調節すると良いと思います。

 

 

 

鞄は装いの一部です。ぜひ気を使って頂きたいアイテムの1つです。なぜなら、スーツ、シャツ、靴、トータルで完璧なコーディネートをしていたとしても、鞄の選択を間違えば、折角の装いを台無しにしてしまうからです。

 

28.革製、2ハンドル、自立型を選ぶ

 

鞄は前述したように、靴、ベルトと色、素材を合わせると見た目の印象がとても良くなります。色が合わなくとも、素材だけは合わせ、革製のものを使用しましょう。2ハンドル、自立型を選べば知的な印象を与えることができます。

 

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下着

 

「下着にまでルールがあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は下着にもルールがあるのです。

スーツの本場ヨーロッパでは、シャツがそもそも下着であると考えられているため、その下着の下にさらに下着を着るという習慣はありません。綿100%のシャツを素肌の上に着こなすのがヨーロッパ紳士流です。その流れを受けて、ここ日本でも下着なしでシャツを着こなすことがオススメです。しかし、日本は非常に湿気が多く、汗をかきやすい国です。暑いシーズンはアンダーウェアを着て、清潔感を保ちたいという考え方も一理です。
ただ、シャツから透けて見えたり、ボタンを開けた首元から見える下着は、正直、スタイリッシュとは言えません。それは女性目線からも言えることで、私の知り合いの女性も全く同じことを仰ってました。

 

29.魔法の下着SEEK

 

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これは本当にオススメの下着です。特徴は、

シャツの下に着ても全く透けない

深いUネックなのでボタンを2つ開けても下着が見えない

デオドラント加工で汗をかいてもドライな着心地

です。

汗をかくシーズンでもこのSEEKがあれば安心です。ベージュを着ていただければ、全く透けることなく、下着の存在感を消せるうえ、暑い夏でもサラリと着ていただくことができます。下着の存在感を消すことができれば、清潔感あふれる印象を与えることができ、男性力がグッと上がります。(※やや厚めの冬用もあります。)

 

スーツのお手入れ

 

購入したスーツが半年や1年でクタクタになったという経験はありませんか?お手入れを全く心がけなければ、たとえ高価なスーツでもダメになってしまいます。スーツは経営者にとって戦闘服とも言えるとても大切なものです。クタクタのスーツを着ているだけで非常にだらしない印象を与えてしまいます。
お手入れを心がけて頂ければ、スーツを長持ちさせることができます。

 

30.ローテーションを守る

 

1日着たら3日は休ませる


最低でもこのローテーションを守って頂き、キチンとお手入れをして頂ければ、シワや型崩れをかなり防ぐことができます。スーツ地は、ほとんどが天然ウール100%であり、ウールには自然に復元をするという特性があります。特に上質な糸で織られた素材であれば、さらにその特性が高まります。1日着てできた小ジワも、適切なハンガーで3日間吊るしておくだけで伸びることが多いです。逆に、毎日同じスーツを着ると、シワの上にシワを重ねていくことになり、アイロンを掛けても伸びなくなります。また、どんどん生地が痛み、型崩れに繋がってしまいます。

 

31.適切なハンガーで保管する

 

ジャケットハンガーは、丸みのある厚さ5cmぐらいのものがオススメです。もちろん肩幅に合ったものを選びます。適切なハンガーであれば、型崩れがおきにくくなります。また、除湿効果のある木製ハンガーであればさらに良いと思います。

スラックスは裾の部分をハンガーに挟み、逆さに吊るすことをオススメいたします。ウエスト部分の重みを利用して、シワを伸ばすことができます。ベルトをしたまま吊るせば、重みでさらにシワを伸ばすことができます。また、ジャケット同様、木製ハンガーが理想です。

無ければ、ボトムス専用のハンガーを使用します。

 

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32.着る毎にブラッシングをする

 

スーツが傷む原因の一つに「ホコリ」が考えられます。ホコリは繊維の中に入り込み、生地を傷める原因となります。

スーツを着て1日仕事をすると、目には見えませんが、かなりの量のほこりが付着しています。スーツの寿命を長くするためには、ほこりを取り除くことがとても大切です。

 

33.ブラシは豚毛か馬毛がお勧め

 

ブラシは豚毛や馬毛のように天然のものがお勧めです。天然毛は静電気が起こりにくく、生地に優しいため、スーツを傷めることなくほこりを落とすことができます。

 

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34.ブラッシングの仕方

 

ジャケット、パンツ共にハンガーに掛けて、下→上、上→下という順番でブラッシングをしていきます。この順番の理由は、生地の毛並みには一定の向きがあり、ブラッシングは向きによって効果が異なるからです。

まず下から上にブラッシングをすることでほこりをかき出します。そして、上から下にすることで繊維の毛並みを整え、生地の光沢を保ちます。※パンツは逆さに吊るしているため、上→下、下→上の順番になります。

一通りのブラッシング後、ラペルの裏側、ポケットの中をブラッシングしていきます。裏側やポケットの中は意外とホコリが溜まっています。必ず裏返しにしてブラッシングをしていきましょう。

 

35.クリーニングには極力出さない

 

もしかしたら驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は何度もクリーニングに出すことは好ましくありません。シーズン(半年)に一度で十分です。ちょうど衣替えのタイミングが最適です。一言でクリーニングと言っても、ドライクリーニング、水洗いクリーニングの2種類があります。スーツをクリーニングに出していただくと、ほぼ、ドライクリーニング仕上げになるのですが、有機溶剤を使用するため、油汚れがとれるというメリットがある反面、生地が傷むというデメリットもあります。何度もクリーニングに出すことで、生地がどんどん傷み、スーツの寿命を縮めてしまいます。スーツは極力、クリーニングに出さないほうが良いのです。

スーツは毎日のお手入れがとても大切です。折角のスーツをできるだけ長く着るためにも、着る毎のお手入れを心がけましょう。

 


いかがでしたでしょうか?

 

経営者が美しくスーツを着こなすための35のポイントについて書かせて頂きました。

 

「装うことで生まれる自信を世界中の経営者にお届けする」「最高の経営者に、最高のスーツを提供し、最高のビジネスを展開していただく」

 

をコンセプトに掲げておりますアプンティートでは、経営者の皆さまにとって「スーツ」とはただの「服」ではなく、ご自身の素晴らしさを最も鮮明に、視覚的に伝えることができるプレゼンテーションツールであり、一番身近で一番大切なビジネスパートナーであると考えています。

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

 

愛知県名古屋市東区葵

経営者専門オーダースーツサロン Appuntito(アプンティート)

代表 高田総一郎